自動車の部品を加工する加工工程では、「集まれ!振動データ君 MVP-RF3-VCS」を用いた予防保全が広がってきています。
「集まれ!振動データ君 MVP-RF3-VCS」は、計測とデータ保存だけ手動で行うと、自動で特徴量の算出およびしきい値判定を行うことで、設備の兆候管理による予防保全が実施できるシステムです。
【「集まれ!振動データ君 MVP-RF3-VCS」の商品構成】
1. 高速3チャンネル小型無線振動記録計 MVP-RF3-HC
2. 振動データ自動解析ソフトウェア MVP-VCS-S
【兆候管理による予防保全の手順】
加工機の複数個所の振動を「高速3チャンネル小型無線振動記録計 MVP-RF3-HC」を用いて計測します。データは、計測した場所毎にフォルダーを分けて保存します。計測とデータ保存は手動で行います。
「振動データ自動解析ソフトウェア MVP-VCS-S」では、振動データの保存されているフォルダーと、監視のインターバル時間を設定すると、監視インターバルごとにデータの自動解析を行います。
解析は、X、Y、Z各方向と、3軸の合成値について、「振動のRMS値、振動のMAX値、速度のRMS値」といった「特徴量」を自動算出し、予め設定したしきい値を用いて自動判定を行います。
計測を始めたばかりの方の場合、しきい値は仮決めで運用を開始する方が多いですが、データを運用していくと故障等の不具合が起こる際の特徴量の傾向が把握できるようになるため、しきい値を見直すことで判定精度を向上させていくことが可能です。
しきい値を超えた場合、画面が赤く表示されますので、ソフトウェアの操作をすることなく画面を見るだけで結果の確認が可能です。