1.計測条件
- 使用計測器
- 高速3チャンネル無線振動記録計 MVP-RF3-HC
- 測定対象物
- 液晶向けガラスパネル
- サイズ
- 約1.5m×1.9m×1.8mm
- 測定場所
- ガラス基板中央付近にレコーダーを固定
- 固定方法
- ガムテープ
- 搬送方向
- Z軸方向 (パネル上下方向)
2.加速度波形(振動波形)計測データ
ウエハの動きだしから静止するまでの加速度データの計測を行いました。
高速3チャンネル無線振動記録計は、3軸の加速度センサーを内蔵しているため、3方向の加速度の値が同時に計測できます。
<最大加速度>
<考察>
- この搬送機では、動き出しの際と停止時の加速度(振動)が大きい。
- 搬送中は加速度が小さい。
- 動き出しの方が加わる加速度(振動)が大きい。
- 加速度(振動)が加わる方向はZ軸方向(パネル厚み方向)が最も大きい。
- 最大加速度(振動)は約9.8m/sec^2 (約1.0G)
3.FFT解析
<FFT解析条件>
上記「加速度波形データ」のうち、「動き出し」時のデータ(0~1sec)のデータを切りだして解析しました。
<FFT解析結果>
<考察>
- Z軸方向(パネル厚み方向)には50Hz付近にスペクトルのピークが存在します。
→パネルの固有振動周波数か? - 装置の動作において、50Hz付近に周波数成分が存在すると、共振の影響で パネルが破損する可能性が高くなり、歩留が低下するものと推測されます。